日本語 OPI 研究会 20 周年記念論文集・報告書

2001年に開かれた「日本語OPI 10周年記念合同フォーラム」での講演・研究発表をまとめた10周年記念論文集に続き、2010年に日本語OPI研究会20周年記念論文集・報告書が発行された。

第 Ⅰ部 トレーナー寄稿論文
牧野成一
( pp.2-7 )
これから 20 年後の OPI のあるべき姿
鎌田修
 ( pp.8-18 )
OPI とフィードバック
齊藤眞理子
( pp.19-29 )
上級レベルの発話抽出と判定における注意点  
【キーワード】 ACTFL-OPI 、 renorming、上級レベル、抽出法、判定
嶋田和子
( pp.30-44 )
インタビュー技術の向上をめざして ― 効果的な発話抽出のためにすべきこと ― 
 【キーワード】共感的な聴き方、質問力、突き上げ力、話題のスパイラル展開力、ロールプレ
渡辺素和子
( pp.45-54 )
超級レベルにおける意見叙述・仮説抽出法:問題点と対策
 【キーワード】超級、意見叙述、仮説、トリプルパンチ
第 Ⅱ部 
( pp.56-77 )
日本語 OPI研究会 20年のあゆみ 
第 Ⅲ部 プロジェクト班実施報告
インタビュー技術研究班
( pp.80-90 )
インタビュー技術研究班 10 年の歩み 
【キーワード】 OPI インタビュー技術、話題・質問の流れ、質問のレベル、質問の切り口、接続表現
 ガイドライン研究班
(pp.91-97 )     
ガイドライン研究班報告 ―ACTFL-OPI 各レベルの具体的特徴を求めて ―
 【キーワード】レベル別具体的特徴、準段落、発話内容領域、談話構成、ストラテジー
データベース準備班
( pp.98-102 )    
データベース準備班の活動について
  【キーワード】インフォームド・コンセント、同意書、個人情報、書き出し用フォーム、学習者発話コーパス
ロールプレイカード・プロジェクト班
( pp.103-110 )   
ロールプレイカード・プロジェクト( RPCP )活動内容
  【キーワード】ロールプレイ、レベル別ロールプレイカード、インタビュー技術の向上、自作 RP 、汎文化能力
第 Ⅳ部投稿論文(日本語 OPI研究会 20周年記念)
橋本直幸
( pp.112-120 )     
OPI データに見る「話題」と「語彙」の関係 ―OPI データを用いた語彙研究 ― 
【キーワード】話題、語彙、意味分野、『分類語彙表』
荻原稚佳子・齊藤眞理子
( pp.121-131 )   
 意見述べにおける抽象性 ― その表れ方と教育への指針 ―
【キーワード】抽象性、具象性、意見述べ、超級、概念レベル
萩原孝恵
( pp.132-147 )  
日本語学習者のための「から」の語用論 ― 接続助詞「から」と「ので」の適切な使用のために ― 
【キーワード】接続助詞「から」と「ので」、語用論的知識、対人関係的機能、[ ± 主張性]
奥野由紀子・金庭久美子・山森理恵
( pp.148-159) 
日韓共同理工系学部留学生の縦断的な発話分析 ― 繰り返し・言い換えに着目して ― 
【キーワード】 ACTFL-OPI 、縦断的変化、談話の型、繰り返し・言い換え、聞き手配慮

(参考情報)
日本語OPI 10周年記念合同フォーラム論文集

 日本語OPI が誕生してから10年を迎えることを記念して、2001年3月30日、31日に「日本語OPI 研究会」、「関西OPI 研究会」、「韓国OPI 研究会」の共催により「日本語OPI 10周年記念合同フォーラム」が開催された。当日の講演や研究発表などをまとめた論文集が発行された。

目次

はじめに・・・山内博之・嶋田和子

日本語OPI 10周年記念合同フォーラム プログラム

基調講演:
  これまでの10年・今後の10年・・・牧野成一・鎌田修

パネルディスカッション:
  (1) 文化の違いをどう判断するか・・・齊藤眞理子 
  (2) 日本人は外国人の会話をどう受け止めるか・・・小林ミナ 
  (3) 日本語の会話における「段落」・・・筒井佐代 
  (4) 「ていねいさ」からみた日本語非母語話者の会話・・・野田尚史

研究論文:
(1) 日本語学習者の口頭運用能力における発話のまとまり方の諸相
  日本語OPI 研究会ガイドライン研究班
(2) OPI ロールプレイの可能性-よりよい自作カードにむけて-
  関西OPI 研究会ロールカード見直し班 
(3) ACTFL-OPI中級インタビューの質問に現れた話題分析
  日本語OPI 研究会OPI インタビュー技術研究班 
(4) 韓国の高校生の日本語口頭運用能力評価法の開発のための研究
  韓国OPI 研究会 桜井恵子・呉智恵 
(5) OPI発話データにおける「テキストの型」の内容分析
  -「節」を指標とした個人内変化と判定レベルの関連性を中心に-
  関西OPI 研究会 縦断研究班